株式会社レイ・イージス・ジャパンでは、AI/DX推進につき、以下のような取り組みを行うことといたしましたので、ご報告いたします。
AI、デジタル技術の急激な進歩により、従来人手を要した作業が、短時間かつ一定レベル以上の品質で実現可能になり、サービスの低コストや業務効率化、時間や場所に囚われないサービスの提供などが現実のものとなってきました。
セキュリティ分野においては、攻撃者側もこれらの恩恵を多分に受け、攻撃の高度化や自動化などが急激に進んできていますが、守る側も手をこまねいて見ているわけにはいきません。私たち株式会社レイ・イージス・ジャパンも早くからその点に注目し、各種サービスのAI技術を活用した自動化や攻撃者の一歩先を行く対策などに力を入れてまいりました。世界中に配置されたハニーポットで収集された最新の攻撃手法などを分析し、診断サービスに取り入れるとともに、マルウェア検知やWebサーバを守るためのWAFなどで使われるエンジンをシグネチャー型ではなく、将来の発展型の攻撃にも対応できるようなAI型のものを搭載し強化してまいりました。
A.今後のデジタル技術等の活用を踏まえた経営の方向性
a .デジタル技術が社会や自社の競争環境に及ぼす影響について
当社は2019年10月の設立以来、セキュリティ診断における独自のAI技術を用いたサービスにより、診断員によるばらつきのない高品な診断、診断期間の短縮、対象システムの規模に依存しないパッケージ価格の提供に努めてまいりました。今後は、これらの技術をさらに推し進め、ダークウェブの探索や攻撃の予兆をとらえるためのSOCサービス、お客様の管理の手間を不要とする新しいWAFサービスなど、お客様の視点にたった様々なサービスを開発してまいります。
今後の提供を予定している主なサービス主な事業は下記の通りです。
診断サービス: AI技術を駆使した診断ツールの活用により、低価格・高品質・短期間を目指した脆弱性診断、ペネトレーションテストなどを始めとする各種セキュリティ診断サービス
SOCサービス: お客様のネットワークの出入り口を、AI技術を備えたSIEMや、各種解析ツールにより、比較的低価格でありながら高度な監視をするサービス。今後サービスの幅を徐々に広げてゆく計画で、ダークウェブの探索サービスオプションや、WAFサービスのオプションなどを加え、お客様のシステムを総合的に守るためのシステムに進化させてゆく予定。
b.経営ビジョンやビジネスモデル
AI技術を始めとする各種デジタル技術の進化により、便利になる反面、悪意を持った人による新たな攻撃が増えており、被害も拡大しています。自動化技術によって、攻撃側は、それほどの負担を感じることもなく、システムがネットワークに公開されるとほぼ同時にそのシステムの脆弱性を探り、侵入して悪意のある攻撃を行うことができてしまいます。
私たち株式会社レイ・イージス・ジャパンは、AIを含む新たなデジタル技術を、これらの被害から守るために活用し、いつでもどこでもネットワークにつながることのできる便利な社会を安全で快適なものにするために寄与していくことを誓います。
B.経営およびデジタル技術等の活用の具体的な方策(戦略の決定)
当社は、セキュリティ診断を導入しやすくするために、低価格のパッケージとしてAIクイック・ツール診断、AIリモート脆弱性診断の2種類のサービスを提供しております。今後、より多くの企業や組織に、診断の必要性を理解し、実施が一般化することを目指して、期間限定ではありますが、大幅ディスカウントでの提供を予定しています。
また、特に小規模で専門のセキュリティ担当の方がいらっしゃらないような組織に向けて、VPN装置、ルーター、ファイアウォールなどの外部ネットワークとの出入口にある機器の意味のある監視を比較的低価格にて、9月から開始する予定です。
C.戦略を効率的に進めるための体制の提示
本事業では代表取締役の青木 登を最高情報責任者とし、新たなビジネスモデルを実現します。