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2011年の暑い日だった。ちょうど大手セキュリティ診断会社の説明会が終わったところだった。和やかな雰囲気で説明員たちが立ち上がり部屋を出るところだった。それと入れ替えに若干26歳のレイが部屋に入ると、座っていた全員の顔に嘲笑が浮かんだ。

「こんな若造に何が出来るのか、ウチもなめられたもんだね~」と聞こえよがしに話す人までいた。

ここは、某大手銀行の情報システム部門の会議室。本年度のセキュリティ診断を行う業者を選定するために候補となるベンダーを数社集め、それぞれの能力を確認するための場だった。大手銀行として、当然のことながら、十分な境界防御策をはじめ、毎年のセキュリティ診断などを行っていたが、年々激化する攻撃に手を焼いていて、何か新しい施策が必要と考えて名だたる企業を招待して説明をうけることにしたのだ。


レイは招待された数社の最後に登場した。他社は既に実績を豊富に持つ企業ばかりで、新参者のレイ・イージスがこの場に割り込むだけでも大変なことだった。大学時代の友人のつてをたどって無理やり機会をもらったのだった。何しろ全く実績もなく、誰もレイ・イージスのことなど知らなかったのだから。

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